空間工房　金井建築アトリエ作品集（住宅）「羅城門の家」


	■設計覚え書
	京都平安京羅城門址前に建つ親子５人の住まい。羅生門の方が耳慣れしているかも知れません。地下１階地上３階ロフト付、下部２層は鉄筋コンクリート造、上部２層は鉄骨造の混構造。スキップフロアー型式で、玄関脇の１階から地階へは観客席状の階段で結んで、ピアノ教師である奥様のレッスン室になっている。 30人程度のミニコンサートが可能である。ＬＤＫに充てた２階の中央部が屋根までの吹抜となっており、開閉可能なトップライトから光と風を取り入れている。この吹抜の光井戸を挟むようにして、各個室がスキップして貼り付いており、ガラスの間仕切りで流動的に結び合わされ、全体が大きなワンルーム空間のように見える構成である。外観デザインは、羅城門へのオマージュ・・・？。現代の羅城門として、イメージの世界で洒落てみた。いきで、気の利いた意匠になったと自負しているが、現在の京都では、景観条例の関係で、建築許可は難しいと思われます。